| 初めての人のパーリ語 (1〜5) | (文責;小野道雄) | ||
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| 【パーリ語アイウエ?オ】 目 次
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| パーリ語 アイウエ?オ(1) | |||
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さて、パーリ語の勉強に際しての最大の障害の一つに、一般の社会人がパーリ語を教えてもらえるような場所がほとんど存在しないということがあります。 印度哲学や仏教専攻のごく一部の大学生以外は、まず社会人向け講座でサンスクリット語の文法の基礎を教わり、その後はパーリ語の辞書片手に一人で勉強していくしかないのが現状です。 いよいよこれからパーリ語自体のお話に入って行くわけですが、まず辞書について少しお話ししておきたいと思います。 パーリ語の辞書を最初に手にとってびっくりするのは、見出し語がいわゆるアルファベット順ではなく、私たち日本人が使っている国語辞典同様アイウエオ順になっているということです。 これはもちろん、日本人が引くのに便利なようにもともとアルファベット順だったのをわざわざ水野先生がアイウエオ順に並べ換えてくれたわけではありません。 実はサンスクリット語やパーリ語は、もともとアイウエオ順に配列することになっているのです。(日本語の配列はそれを真似た結果だと言われています。)いずれにしても、見出し語の配列が日本語と同じアイウエオ順だということは、私たち日本人にとってパーリ語がとても身近に感じられるだけでなく、日本語の国語辞典を引く感覚でパーリ語の辞書を引くことができるのですから、これは大変有り難いことです。 ただし、アカサタナの配列など多少日本語の場合と異なる部分もありますので、それらの点についてはこれからお話ししていきたいと思います。 以下、発音と綴りに関する注意点をいくつかあげておきます。[ ]内のカタカナは発音を表します。 |
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a は[ア]、 文字の上の 例: |
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| パーリ語 アイウエ?オ(2) | |||
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次は子音に関するいくつかの注意点についてお話します。 例: 日本語には有気音がありませんから、当然ながら有気音を表すカタカナも存在しません。 4. 例: 5. 例: |
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次回は、最後に半舌音(はんぜつおん)と呼ばれる子音の発音(上の |
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| パーリ語 アイウエ?オ(3) | |||
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当然、有気音と同じように反舌音を表すカタカナはありませんから気をつけてください。 以上で、パーリ語の個々の発音についての説明はおしまいにします。 パーリ語は私たちにとっては、話し言葉や書き言葉ではなく、基本的に読み言葉であると言っていいと思います。 しかし、だから発音はどうでもいいというわけではありません。 さて、今度は辞書を引くときにどうしても必要になってくるパーリ語の配列についてお話ししたいと思います。 ア行から順に、具体的に見ていくことにしましょう。 次は日本語同様、カ行、ガ行、ナ行ですが、それぞれすぐ後に有気音(息を強く出す)が来ることを頭に入れておいてください。 有気音がある場合は、いつもこの順番になります。 次はサ行かと思うと、あにはからんや、ガ行の次はチャ・ヂャ・ニャ行が来ます。 |
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この後は、次回に続きます。 |
| パーリ語 アイウエ?オ(4) | |||
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日本語だとナ行の次はハ行なのですが、パーリ語ではパ・バ行が来ます。 この後は日本語と同じで、マ・ヤ・ラ行が続きます。 ただし、ラ行に関しては、英語同様 r と l がありますから注意してください。 順番で言えば l の前に反舌音の パーリ語では、次はヴァ行になっていますが、これはワ行と同じだと考えて構いません。 そして最後がサ行とハ行で、これでパーリ語の配列はお終いということになります。 (補足) たとえば |
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この後は、次回に続きます。 |
| パーリ語 アイウエ?オ(5) | |||
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上の例でわかるように、ある単語の最後の音と次の単語の最初の音が結合する場合があり、その際にその二つの音が片方の音だけになってしまったり、もとの二つの音と違う一つの音になったりと、いろいろな変化をするのが連声です。 『パーリ語文法』(水野弘元著/山喜房佛書林)の連声のページを開いてみればわかりますが、連声にはさまざまなパターンがあり、いくつにも分類されています。 パーリ語を読み慣れてくると、なんとなく「あ、この部分はサンディかな」と勘が働くようになってきます。 とにかく連声に関しても、何度も何度も具体例に接して慣れるしか他に習得の近道はないようです。 さて、これからいよいよパーリ語の文法のお話に入ります。 <辞書> 辞書に出てくる形と文中に出てくる形が違っているのにお気づきだと思います。 主格 所有格 目的格 I my me いわゆる人称代名詞の格変化表ですが、パーリ語は代名詞も含め、すべての名詞が格変化をします。 |
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次回からしばらくの間、この名詞の格変化のお話が続くことになりますが、実はこれがなかなか大変なのです。 |
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| patipada-2002年11月号より (文責;小野道雄) | |||
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