ジャータカ物語
Sabbe satta bhavantu sukhitatta
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ジャータカとは?
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ジャータカとは、釈尊が前世に菩薩として修行していたとき、生きとし生けるものを教え導いたエピソードを集めた物語です。歴史的には『イソップ物語』や『アラビアン・ナイト』にも影響を与え、日本にも「本生話」「本生譚」としてその一部が伝えられました。
仏教の教えを親しみやすく説いたジャータカは、テーラワーダ仏教諸国で広く語り継がれています。ここではスマナサーラ長老によるジャータカの説法(日本テーラワーダ仏教協会の機関紙『パティパダー』に連載中)(2004年4月までは協会の情報誌、『ヴィパッサナー通信』に連載)をご紹介します。

更新情報
----2016年08月24日更新----
 ・「ライオンと虎が去った森」
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----2016年06月24日更新----
 ・「天の法」物語

----2015年11月29日更新----
 ・虎の威を借るビーマセーナ

ジャータカ物語 目次〜お釈迦さまの前世物語〜
●監修 A・スマナサーラ長老
●編集 高橋清次       
[目 次] [内容紹介]
兎の話 ある在家信者が七日に渡って釈尊と比丘たちに食事の布施をして、最後の日に、出家生活の必需品全てを揃えてお布施しました。釈尊と比丘たちに布施をできたことで、彼が限りなく喜びを感じていました。…more
星占いの話 ある村の由緒正しい家の嫁を、サーヴァッティの都の同じく良家から迎える話がまとまり、お祝いの日取りも決定して、あとは嫁入りの日を待つばかりとなっていました。ところが、その当日になってある宗教家に占いを頼んだところ…more
ダンマパーラ王子の話 ある日、講堂に集まった比丘達のあいだで話題が持ち上がりました。 「デーヴァダッタは釈尊を殺そうと企んでいる。ナーラーギリという凶暴な象を放って、托鉢の行列に飛び込ませようとした。」と。 そこへお釈迦様がいらっしゃって…more
園林を破壊した話 お釈迦さまがコーサラ国の人々の間を托鉢してまわられていたとき、ある村の大きな家の主人に招待されて、その家の庭園を訪れておられました。主人は、お釈迦さまを先頭とする僧団に御布施をしてから申し上げました。…more
ナンディ・ヴィサーラという牛の話 そのころ、サンガの和を乱す比丘 たちが、善良な比丘たちを嘲笑い、蔑み、いろいろな悪口を言っては困らせていました。善良な比丘たちがお釈迦さまにこのことを報告したところ、お釈迦さまは彼らを呼び出して叱責され…more
金塊の話 サーヴァッティに住んでいた良家の一人息子が、お釈迦さまの説法を聞いて、仏・法・僧の三宝に帰依して出家しました。そのとき彼の指導者たちは、膨大な数の戒律を複雑な分類で厳密に説明して聞かせました。…more
鹿王の話・その1 彼女はラージャガハの大富豪の娘でしたが、過去生で多くの善行を積んだ結果として、欲に溺れた俗世間の生き方に未練がなく、真理を求める気持ちでいました。そこで、何度も両親に出家させて欲しいと頼みましたが…more
鹿王の話・その2 その昔、バーラーナシーにおいてブラフマダッタ王が国を統治していた時に、菩薩は鹿の胎に宿って生まれました。彼の身体は大きくて黄金色に輝き、大変美しい姿をしていました。五百頭の群を率いて森に住み…more
死者を悼む話 その資産家は、兄弟が亡くなった悲しみのために、すっかりうちひしがれてしまい、入浴もせず、食事も喉を通らず、体に香油を塗ることもせずに、朝早くから墓場に行き悲嘆にくれて泣くばかりでした。…more
仲違いの話 あるとき二人の偉大な長老は、雨期の間集中して修行に励むために、お釈迦さまの許可を得て人気のない森の中へ入って行きました。すると他人が食べ残した残飯を貰って生活している一人の男が長老たちにはべりつき…more
歩行冥想の話 彼は預流果の悟りを得た尊い弟子でありましたが、ある仕事のことで、車の隊商の一隊とともに旅をしていました。ある日、森のとある場所で荷物をほどきキャンプを張って一夜を明かすことになったとき…more
警告の話 彼女はサーヴァッティに住む良家の娘でしたが、出家して受戒していました。しかし、出家してから修行の実践を怠り、食べることに貪欲で、他の比丘尼が行かないような地域にまで托鉢に出かけていたので、美味しい食べ物を…more
老夫婦の話 お釈迦さまが僧団の比丘たちを伴って、サーケータへ入られたとき、サーケータの都に住む一人の年老いたバラモンが、都の外に出ようとしていて内門のところでお釈迦さまと出会いました。…more
死者への供え物の話 その頃人々は、多くのヤギや羊を殺し、亡くなった親族への供え物として捧げていました。比丘達は人々がそういう行いをしているのを見て、お釈迦様に、「このようなことをして利益があるのでしょうか?」とたずねました。…more
王妃とバラモンの話・その1 サーヴァッティに住むある良家の息子が、お釈迦さまの説法を聞き、三宝に帰依して出家しました。彼は、仏道を実践し、修行に励み、冥想の修習を怠ることはありませんでした。ところがある日、サーヴァッティで托鉢をしているとき、一人の美しく着飾った女性を見て…more
王妃とバラモンの話・その2 王妃は樹皮の衣の音を聞いて「尊者が来られたわ」と急いで起き上がりましたが、彼女があわてて急に起き上がったために絹の上衣が滑り落ちてしまいました。丁度そのとき仙人が窓から入って来ましたが、彼は王妃の美しい体を、冥想の修習をつい忘れ、じっと眺めてしまいました…more
白髪の話 そのとき比丘たちは、十種の力を備えた方であるお釈迦さまの世俗離脱を賞賛しながら、講堂に坐っていました。すると尊師お釈迦さまがその講堂に来られ、ご自分の席にお坐りになって、比丘たちに話しかけ…more
名馬の話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、精進することをやめてしまった一人の比丘について語られたものです。そのとき、お釈迦さまはその比丘に語りかけられ…more
吐き出した毒の話 ある日、サーリプッタ長老が食事をとられるとき、人々は(尊者に差し上げるために)沢山の「ピッタカーダニヤ(米粉で作る菓子)」を持って、精舎へやって来ました。一団の比丘たちがこれを食べ終わってからも、まだ沢山残っていました。…more
“不吉”な友人の話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、アナータピンディカ(給孤独)長者の、ある友人について語られたものです。彼はアナータピンディカ長者と幼馴染みで、同じ師のもとで学芸を修得しましたが、その名を「カーラカンニ(不吉)」といいました。…more
和合の話 その昔バーラーナシーにおいてブラフマダッタ王が国を統治していたとき、菩薩は、ウズラの胎内に宿って生まれ、何千羽ものウズラを従えるリーダーとして、森に住んでいました。そのとき、一人の猟師が彼らの住んでいるところへ行っては、ウズラの鳴きまねをして彼らを誘い出し…more
他者を潤した修行者の話 ここの物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、務めに励むあるバラモンについて語られたものです。彼はサーヴァッティーに住む良家の息子でしたが、教えに深く帰依して出家し、修行者が行うべき日常の作業においてよく気がついて励むものとなり…more
愚か者の話 彼(ラールダーイ長老)は法話を語るとき、その場に相応しい法を選ぶことが出来ませんでした。おめでたいときに、死者を供養する法要で使う経典で説法をしたり、人の葬式に参加したときに、人間にとって幸福とは何か…という経典に基づいて延々とおめでたい話ばかりしたりしました。…more
善い評判のお陰で悟った資産家の話 彼はある日、沢山のバターや薬品類、それに花、香、衣服などを携えて、「ジェータ林のお釈迦さまのもとに行って、説法を聞こう」と出掛けて行きました。彼がそこに出掛けて行ったとき、資産家の姑(妻の母親)が食べ物を持って娘に会いに家にやって来ました。彼女は、少し耳が遠い人でした。…more
キンパッカの果実の話 ある良家の息子が、純粋な帰依の気持ちから仏道に入りましたが、ある日、サーヴァッティーに托鉢に出掛けたとき、一人の美しく着飾った女性を眼の当たりにし、それが原因で修行に身が入らなくなってしまいました。そこで彼の阿闍梨と和尚は、お釈迦さまのもとに彼を連れて行きました。…more
豚のご馳走の話 サーヴァッティのある家に十六歳の美しい娘がいました。その娘の母親が、娘の婿として相応しい、道徳的で人格的に優れた若者を希望していました。そこで、比丘ひとりを誘惑し還俗してもらい、彼に頼って暮らしていこうと考
えました。…more
水浴場の話(その一) この物語は、釈尊がジェータ林におられたときに、法将サーリプッタ長老の弟子で、かつて金細工職人をしていた一人の比丘について語られたものです。他人の、意向と随眠煩悩を分別する智慧は、仏陀たちにのみあるもので、他の者たちにはありません。…more
水浴場の話(その二) その昔バーラーナシーにおいてブラフマダッタ王が国を統治していたとき、菩薩は王に実利と道理について教示する廷臣となっていました。あるとき、王の吉祥馬(王位を正式に象徴する馬を吉祥馬と言います)の水浴場で、馬丁たちが、ある一頭の未調教の若馬を水浴させました。…more
共同墓地を忌み嫌ったバラモンの話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、ウパサールハカという名の、墓場を忌み嫌うバラモンについて語られたものです。彼は大金持ちで資産家でしたが、外道の教えを信奉していたので、近くの精舎に住んでおられるお釈迦さまのもとに参じることはありませんでした。…more
象使いの話 講堂において、比丘たちが話を始めました。「友よ、デーヴァダッタは師に背き、如来の敵となり、大破滅に陥った。」するとそこへお釈迦さまがおいでになって、お尋ねになりました。「比丘たちよ、おまえたちはここに集まって何を話しているのですか。」…more
キンスカの喩えの話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、「キンスカの喩え」という経典について語られたものです。四人の比丘が如来のもとにおもむき、自分に適した「集中冥想の対象」を与えて下さいとお願いしました。お釈迦さまは、彼らに冥想の対象を教示されました。…more
束縛から逃れた犬の話 この物語は、釈尊が、ジェータ林におられたとき、アンバラコッタの集会所で食物を与えられていた犬について語られたものです。水汲み人夫たち(集会所の手入れや整備をする人々のこと)が、その犬を生まれたばかりの子犬の頃に連れて来て、そこで育てたそうです。…more
小石を投げる男の話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、白鳥を打ち落とした比丘について語られたものです。彼はサーヴァッティーに住む良家の息子で、小石を投げるのが上手でしたが、ある日法を聞いてから、仏教に帰依するようになり、ついには出家し具足戒を受けました。しかし、…more
ヴァッチャナカ仙人と長者の話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、マッラ人ロージャについて語られたものです。彼はアーナンダ長老の在家の友人でありましたが、ある日、自分のところに来てもらうために、長老に信書を送りました。長老はお釈迦さまの許しを得て出掛けました。彼は長老を種々最上の飲食物でもてなし…more
食べ過ぎたオウムの話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、あまりにたくさん食べ過ぎて、消化不良を起こし、そのために死んだ比丘について語られたものです。彼がこのようにして死んだとき、講堂において比丘たちが彼の不徳について話し始めました。…more
カラスの話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、お釈迦さまの真似をした者について語られたものです。長老たちがデーヴァダッタの仲間を奪還して帰ってきたとき、お釈迦さまはお尋ねになりました。「サーリプッタよ、あなたたちを見てデーヴァダッタは何をしたか?」…more
ムーラ・パリヤーヤ・スッタの話 この物語は、釈尊がウッカッタの近くのスバガ林に滞在しておられたとき、「ムーラ・パリヤーヤ・スッタ」について語られたものです。そのころ、三ヴェーダに精通した五百人のバラモンたちが、出家して仏道に入り、三蔵を学んで、慢心と驕慢に酔って…more
水牛と猿の話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、不躾な猿について語られたものです。サーヴァッティーのある家で、一匹の猿が飼育されていましたが、その猿は象の小舎へ行って徳高い象の背中に坐って大小便をたれ、遊び戯れていました。…more
蛇を慈しむ話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、ある比丘について語られたものです。比丘が浴室の焚き口で薪を割っていると、腐った木の間から一匹の蛇が出てきて足の指を噛みました。彼はその場で死んでしまいました。彼がこのようにして死んだことは…more
悪戯好きの話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、Lakuntakabhaddika(ラクンタカバッディカ)長老について語られたものです。この長老は美声の持主で、説法がうまく、特別な能力を具えた大阿羅漢の境地に達し、仏教界では有名な人でした。…more
ソーマダッタの話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、長老ラールダーイ(『とんちんかん』という意味で付けられたあだ名と思われます)について語られたものです。彼は、ほんの二・三人の人々の前でさえ、一言も話すことが出来ませんでした。…more
兄弟ブタの話(その一) この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、死を恐れたある比丘について語られたものです。彼は、サーヴァッティーに住む名家の子で、ブッダの教えに従って出家しましたが、非常に死を恐れていました。…more
兄弟ブタの話(その二) 酔わせたところで弟ブタのチュッラトゥンディラの方を売る承諾を得ました。ご馳走を餌桶に入れ、ブタを呼びました。投げ縄を持って待ちかまえていた人を見たブタは、恐怖感に覆われて、何も食べずに兄の元へ逃げたのです。…more
古井戸の話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、サーヴァッティー在住の商人たちについて語られたものです。商人たちはサーヴァッティーで商品を仕入れ、車に満載し、商売をするために出かけるとき、如来を招待しました。…more
ダサンナカ国製の刀剣の話(1) この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、前妻への愛着が断ち切れない比丘について語られたものです。お釈迦さまはその比丘に、「あなたは悩むことがあって修行に身が入らなくなっているそうだが、本当ですか」とお尋ねになりました。…more
ダサンナカ国製の刀剣の話(2) それから彼らは、計画通りに見世物の用意を済ませました。彼ら三人の賢者は王のもとへ行き、「大王さま。王宮の庭で見世物を用意してございます。それをご覧になると、苦しみ、悲しみなんかは消え失せます」と申し上げました。…more
ウドゥンバラ樹とオウムの話 むかし、ヒマラヤ山中のガンガー河の岸辺に、ウドゥンバラの森があって、数千羽のオウムが住んでいました。そこに一羽のオウムの王がおり、自分の住んでいる木の果実がなくなると、残っているものは若芽でも、葉でも、樹皮でも、枯皮でも、何でも食べ…more
香り盗人の話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、ある比丘について語られたものです。その比丘は、ジェータ林を離れて、コーサラ国の、とある森の近くに住んでおり、ある日のこと、蓮池に降りて行って、花の咲いた蓮花を見つけ、風下に立って香りを嗅いでいたという…more
蚊を退治する話 この物語は、釈尊がマガダ国を遊行しておられたときに、ある村で愚かな村人たちについて語られたものです。伝えるところによると、そのとき如来は、サーヴァッティーからマガダ国へ赴き、そこを遊行して、とある村へ到着されました。その村には、大勢の愚か者…more
毒蛇に咬まれた修行者の話 この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、ある頑固な比丘について語られたものです。 お釈迦さまは彼に、「比丘よ、そなたは聞き分けがないということだが、本当か」とたずねられました。「本当です、尊師よ」と答えたので、「比丘よ、そなたが頑固なのは…more
チュッラカ長者の話(その1)  この物語は、釈尊がラージャガハ近郊のジーヴァカのマンゴー林に滞在しておられたときに、チュッラパンタカ長老について語られたものです。 この場合、まずチュッラパンタカの出生について語らねばなりません。…more
チュッラカ長者の話(その2)   長老マハーパンタカは、幼いチュッラパンタカに沙弥出家を授けて、十戒を堅く守らせました。沙弥のチュッラパンタカは、出家はしたけれども、愚鈍でありました。そのため、…more
チュッラカ長者の話(その3)  お釈迦さまは、「ジーヴァカよ、精舎には比丘たちがまだいるのではないか」と、手で鉢を覆われました。マハーパンタカ長老は、「尊師よ、精舎には比丘たちはおりません」と申しあげました。お釈迦さまは、「ジーヴァカよ、いるかもしれませんよ」と言われました。…more
チュッラカ長者の話(その4)  その昔カーシ王国のバーラーナシーにおいてブラフマダッタ王が国を統治していたとき、菩薩は長者の家に生まれ、成長して長者の地位を得て、チュッラカ(小)長者と名づけられました。彼は、賢明で有能であり、あらゆる吉凶を見分けられました。…more
偉大な猿王物語  これは、シャカムニブッダが、ジェータバナという町で語られたお話です。 ある時比丘たちが、お釈迦さまが日々衆生の解脱のために休むことなく憐れみをもって心配なさっているにもかかわらず、自分の親族のためにも行うべき義務を果たされていることを話していました。…more
ケチケチ大富豪の物語 (1)   これは、シャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。
 マガダ国にサッカラという町があり、マッチャリコーシャという億万長者の豪商が住んでいました。マッチャリコーシャはひどいケチでした。草の先の露ほどのものさえ、…more
ケチケチ大富豪の物語 (2)   昔々、バーラーナシーでブラフマダッタ王が国を治めていた頃、イッリーサという億万長者の豪商がいました。彼は体にあらゆる障害をもち、手は不自由、足はびっこ、目は片目というありさまでした。しかも邪見があり、物惜しみをし、強欲で、人に何一つ与えませんでした。…more
幸運物語   これは、シャカムニブッダがコーサラ国、舎衛城近郊の祇園精舎におられた時のお話です。
 祇園精舎を教団にお布施したのは、舎衛城のアナータピンディカ長者という大富豪です。長者は在家仏教徒として、生涯にわたって、毎日毎日、金に糸目をつけずにお食事や日常品の…more
油鉢物語 (1)   ある時、シャカムニブッダはスンバ国のデーサカという町の近くの森におられ、弟子たちに次の話を語られました。「比丘らよ、国で評判の絶世の美女がいて、多くの人々が集まっているとする。美女は魅惑的に歌い、踊り、人集りは増える一方で、その場はものすごく混み合って…more
油鉢物語 (2)   菩薩の一行は仕方なく、四人で道を急ぎました。二人目の家来を食べた夜叉たちは、先回りをして魅惑的なお香の店をつくり、美妙で典雅なお香の小箱をたくさん並べ、菩薩たちを待ちました。菩薩の一行が近づくと、美女に化けた夜叉は、天のお香をたきました。家来の中の…more
「ダダーン!」物語   これは、シャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。そのころ祇園精舎の近くでは、多くの苦行者たちが、針のような棘のむしろの上に寝ころんだり、四〇度を超える炎天下の下で四方に火を炊いてひどい熱の中で坐ったり、死ぬほどの激しい苦行に明け暮れて…more
「無常を観る者」の物語   これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。ある地主が最愛の息子を亡くし、片時も悲しみが忘れられずに嘆き暮らしていました。お釈迦さまは、この地主に預流果に悟る能力があることを観られ、托鉢の途中で彼の家に立ち寄られました。喜んだ地主が…more
糞《くそ》まみれのイノシシ物語   これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。ある夜、祇園精舎で法話会がありました。お釈迦さまは月明かりの下、宝玉で飾られた演台に立って朗々と法を説かれ、法話が終わると側にあるご自分の部屋に入られました。釈尊の一番弟子の、智慧第一と…more
賢い隊商主の物語   これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。 昔々、バーラーナシーでブラフマダッタ王が国を治めていた頃、菩薩は隊商主の家に生まれました。立派に成長した菩薩は、五百の車からなる隊商を率い、東から西、西から東へと商いの旅をしていました。…more
シンドゥ産の仔馬物語   これは、シャカムニブッダがコーサラ国、舎衛城郊外にある祇園精舎におられた時のお話です。 舎衛城で雨安居を過ごされてから遊行に発たれていたお釈迦さまとブッダの弟子たちが、再び祇園精舎にもどられました。舎衛城の人々はとても喜び、競うように精舎へ行って、釈尊や…more
「豚に真珠」物語   これは、シャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。アチラヴァティーという川に、三宝の功徳を知らず、世俗の徳も知らない乱暴者の渡し守がいました。…more
ジャッカルに仕えたライオン物語   これは、シャカムニブッダがマガダ国の王舎城近郊にある竹林精舎におられた時のお話です。仲の良い二人の若者がいて、一人は竹林精舎のお釈迦さまのもとで出家し、もう一人は僧団の和合を破って僧団を出て行ったデーヴァダッタのところで出家しました。仲良しの彼らは出家してもたびたび …more
虎の威を借るビーマセーナ   これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。 ある比丘が、「友よ、私ほど高貴の出の者はいないのだ。私は偉大な王族の立派な家柄で、実家は大金持ちなのです。私の家では下僕でさえ白米と肉を食べ、カーシ産の服を着て、カーシ産の香油を使っていた。 …more
「天の法」物語  これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。舎衛城のある資産家が、妻に死なれて出家しました。彼は、出家する前に、台所つきの小屋と食材を満たした貯蔵庫を造り、出家してからはそこに住んで家の使用人に料理を作らせて食べていました。ある時、地方から来た比丘たちが…more
「ライオンと虎が去った森」 NEW !!  これは、シャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のことです。ある雨安居(雨期の間の修行)の時、お釈迦さまの二大弟子であるサーリプッタ尊者とモッガラーナ尊者のお二人は、祇園精舎を離れて静かに雨安居を過ごそうと、お釈迦さまの許しを得て、コーカーリカ国へ行かれました。お二人は …more
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